ノルアドレナリンの役割

私たち人間の体内には様々な神経伝達物質が分泌されていますが、ノルアドレナリンもその１つです。ノルアドレナリンは生命が危機的な状況にあると判断したときや集中力を高めたいと感じているときに分泌されるホルモンです。ノルアドレナリンが分泌されることで、交感神経の活動を高める効果があり、それによって血圧を上昇させたり、基礎代謝を高めることにつながります。つまり、ノルアドレナリンは私たちの思考能力や意識そのものをどんどん活性化させるという役割があるのです。

このようにノルアドレナリンは私たちが生きていくにあたって、脳に対して大きな影響を与えるとともに、バランスを保つことに一役買っています。しかし、その分泌が正常に機能しなくなると思考能力に大きな影を落としてしまいます。例えば、パニック障害やうつ病といった精神的な病気に関しては、ノルアドレナリンの分泌状態にも問題がある場合も多いのです。このようにノルアドレナリンは私たちの生命維持や情緒の安定には欠かせないホルモンなのです。